弟切草

この花は、(と言っても花は咲き終わっていますが)弟切草といいます。
物騒な名前ですよね!

まだ若かった頃に読んだ昔話に、この名前がありました。

昔あるところに住んでいた鷹匠が、鷹が怪我をした時につける
とても良く効く薬を持っていました。

鷹匠は、秘薬として誰にも製法を教えなかったそうです。
でもある時弟が秘密を漏らしてしまったそうです。
怒った兄は弟を切り捨ててしまったそうです。
それでその薬の原料であったこの植物の名が「弟切草」
になったそうですよ。

実はこの話には、続きがあります。

こちらに住んでしばらく経った頃、知り合いの方から良く効く虫刺されの薬あげる
と『キンカン(虫刺されの薬の商品名)』の容器に入った手作りの薬をいただきました。
虫刺され・切り傷どちらにも効くよと言われて貰った薬の原料がこの花だったんです。

だから鷹匠の弟さんは殺されてしまったけど、
現代まで続く大事な薬を残してくださいましたとさ‥
というのが話のつづきです。

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